2016年8月17日水曜日

失敗しない不動産会社の選び方



不動産会社を選ぶ時に重視すること



賃貸ポータルサイトで色々な部屋を検索・比較して、良さそうだなぁと思う物件を数件リストアップすることができたあなた。


今度は、実際の部屋を見てみたいと思いましたが、どの不動産会社にしますか?気になっている物件を掲載している会社ですか?



不動産会社選びって難しいですよね?人生で何度も訪れることがないので、比較がとてもしにくいのでは?他の人は、一体どんな基準で不動産会社を選んでいるのでしょうか?


全国賃貸住宅新聞(2016.1.18)の『マーケットレポート』にこんな記事がありました。


不動産会社を選ぶ際に重視すること(複数回答)



第1位 物件の写真点数が多い(79.1%)
第2位 他にもたくさんの物件を掲載している(46.8%)
第3位 店舗がアクセスしやすい場所にある(39.6%)


このような背景を踏まえて、
今、賃貸仲介会社は、上記にあるようなお客さんのニーズに応えるべく、とにかく物件の写真をたくさんとって、とにかくたくさんの物件を掲載することに躍起になっています。


その結果、鹿児島市内の空室は、
スーモ掲載件数26,339件!(2016.8.17.現在)


と、とんでもない件数に膨れ上がってしまいました!1−2年前は、10,000件を下回っていたはずなのに・・・空室が2倍に増えたのでしょうか?そんなはずはありません。


なぜ、こんなことに?
それは、実際には1つの空室を、A社・B社・C社・・・・とたくさんの不動産会社が掲載している為、こんなことが起きているのです。


しかも、不動産広告は、お客さんに問い合わせをしていただくことを目的としているので、住所の詳細はもちろん、物件名も非表示のものが多いですよね。


なので、実際は同じ部屋なのに、素人さんから見ると違う部屋のように見えてしまうことがあります。もう完全にお客さんにとっては『情報過多』になってしまいました。


しかも、不動産会社内では、

〇たくさん掲載しないと、たくさん写真を撮らないとお客さんから問い合わせがこない。

〇どうやって効率よく、掲載数を増やすか?

〇物件を見る人と掲載する人を別にして効率化する。

〇情報の正確さ・情報の詳細精度が落ちる。

〇問い合わせがあっても、その物件を窓口の営業マンが知らない。


現場ではこんな悪循環が起きているのも事実です。


そういう状況が、もうひとつの調査結果に現れています。


今後、不動産会社に求めること(複数回答)


第1位 正確な物件情報の提供(90.2%)
第2位 物件に対する詳細な説明(82.6%)
第3位 親切・丁寧な対応(70.0%)

この調査結果は、各不動産会社が量を重視するあまり、『不正確で、詳細の分からない情報』が増えたことを表しています。

すでに、決まってしまっている物件が掲載されたままになっていたり、実際とは違う部屋の写真が載っていたり・・・9割もの人が正確な情報提供を望む気持ちも分かる気がします。

それじゃあ、どうやって良い不動産会社を選べば良いのでしょうか?お勧めの方法は、それはズバリ、複数の不動産会社にメールで問い合わせをするのです。

そして、ネットでは分からないような情報提供をしてくれる担当者を探すんです。


良い不動産会社選びは良い担当者選び



「結局、会社ではなくて担当者次第なの。」と思いましたか?

でも、そうなんです。何故なら、ほとんど一般の方には知られていない事実ですが、インターネット上で募集中の物件は、掲載している会社でなくとも、どこの会社でも実は紹介できます。

不動産会社間で情報は流通しているのです。A社が掲載しているからA社しか取り扱えないということは全くありません。B社もC社もどこの会社でも取り扱えます。

なので、部屋探しで失敗しない為には、良い不動産会社ではなく良い担当者と出会うことの方が大切なんです。

例えば、あなたが気になっている物件をメールした返事に

・日当りの良し悪しだとか・・・
・どんな入居者層の方が多いかとか・・・
・周辺環境の良し悪しだとか・・・

について、メールで教えてくれる担当者がいたらどうでしょう。

こんな情報提供をしてくれる担当者は、お客さんが情報過多になっていることを知っていますし、他の不動産会社へもお客さんが問い合わせをしていることも知っています。

なので、ネットでは分からない物件情報を提供して信頼を勝ち取ろうとします。または、お客さんのニーズ・ウォンツを捉えようといくつか質問もしてくるでしょう。メールの行間にそんな営業マンの持つ物件情報量と誠実さがにじみ出ているかどうか?

そして、信頼できそうな担当者がいたら、その担当者にあなたがネットでみた気になる物件を伝えて調べてもらうのです。

物件の情報量が増えすぎたからこそ、プロの目であなたにあうものをしっかり選んでくれるそんな担当者を選びましょう。それが、失敗しない部屋探しの近道です。