2016年8月22日月曜日

賃貸の火災保険の内容を知らなくて損しているって知っていますか?


意外と知らない火災保険の内容


賃貸マンションを契約すると、必ず火災保険の加入が義務づけられますよね?

不動産屋さんに言われるがまま、義務ならしょうがないと加入している方がほとんどじゃないでしょうか?でも、契約内容を知らないばかりに、損してしまうケースがあるんですよ。




(よくあるお客さんからの質問)

火災保険はオーナーさんが建物全体に掛けているから入居者が火災保険に加入する必要はないんじゃないですか?

もちろんオーナーさんが火災保険は掛けていますが、火災が入居者さんの落ち度で発生した場合、保険会社から入居者さんに多額の損害賠償請求が来ます。

実際に寝タバコが原因で、賃貸マンションで火事があり、火災保険に加入していなかった為に、多額の損害賠償を受けた入居者さんがいます。


オーナーさんに対する備え
借家人賠償責任保険



これを回避する為の保険を借家人賠償責任保険といいます。

こんな大惨事は、僕が10年管理担当をしていた間で3回ありました。そのうちの先ほどの寝タバコの方が、残念ながら保険未加入(更新していなかった)の状態でした。

その後の入居者さんの人生が大きく変わってしまったことは言うまでもありません。

なので、絶対に、絶対に、絶対に、火災保険だけは加入しておいてくださいね。

2年もしくは1年に1回の更新なので、痛い出費だなぁと思うかもしれませんが、とーーーっても大切です。

今、火の始末はちゃんとするから大丈夫って、思った方。たしかに、火災が発生する確率は、鹿児島市で 0.05% です。一年間に2000人に一人という確率ですので、大丈夫と思われるかもしれません。(平成26年中の鹿児島市の火災 160件/27.2万世帯)

でも、借家人賠償責任保険は、意外と広範囲で入居者さんの過失をカバーしてくれるんですよ。

例えば・・・

〇洗濯機のホースが外れ、入居物件の床が水浸しになった。
〇便座に座ったときに便座を壊してしまった。
〇入浴中に転倒して、浴槽を壊してしまった。
〇部屋の模様替えで、家具を移動した際に壁に穴を開けた。
〇化粧水のビンを洗面化粧台に落として、洗面台にヒビが入った。



火事は2000人に一人ですが、上にあるようなことは、もっと可能性ありますよね?

壁に穴を開けてしまった、洗面台を壊してしまった・・・・・(ガーン!)もし、保険対象になることを知っていれば、修理費用は保険で支払われます。

それを知らずにほっておいて、退去したときに発覚すると、オーナーさんや管理会社さんに「あー、やっちゃいましたねぇ。敷金から差し引いておきますね。」という結果になってしまいます。

知ってるのと知らないのでは、大きな差です。とにかく、お部屋の中の設備や建具を誤って壊してしまったようなときは、火災保険証書もしくはパンフレットを見て、代理店さんに連絡しましょう!

また、賃貸に入居しているとオーナーさんだけではなく、他の入居者さんに迷惑をかけてしまう可能性もありますよね?


他の人に迷惑を掛けてしまった時の備え
個人賠償責任保険


例えば・・・

〇洗濯機の水があふれて、下の階の入居者さんの壁や家財に損害を与えた。
〇ベランダからものを落として、1階の駐車場の車に傷をつけてしまった。
など

こんな場合も、カバーしてくれる保険があります。

これを、個人賠償責任保険といいます。この個人賠償責任保険は、同じマンションの入居者さんだけでなく、全くの他人に、外で迷惑を掛けてしまったときも、対象になる優れものです。

例えば・・・

〇買い物中にお店の商品を壊してしまった。
〇子供が誤って近所の子供にけがを負わせた。
〇自転車で他人に接触して、けがを負わせた。

今、ながらスマホでのこういう事故が多いので、他人事ではないですよね。保険対象になることを知っていれば、思わぬ出費から免れることができるんです。

借家人賠償責任保険も個人賠償責任保険も火災保険や家財保険にくっついています。ただし、僕がいったような例は、保険会社によって異なりますので、予め確認しておいてくださいね。

不動産屋さんに言われるがままよりは、契約のときに少し質問するだけで保険の中身を理解して、万一の出費を抑えることができます。ぜひ、覚えておくとよいですよ。