2016年8月9日火曜日

なぜ、部屋を借りるときに賃貸保証会社が必要なの?


なぜ、賃貸保証会社が必要なの?


個人で賃貸マンションの契約をすると、賃貸借契約とは別に賃貸保証委託契という
契約をします。

また、お客さんは家賃の50%~100%の保証委託料を支払わなければいけません。
契約の条件になっているところがほとんどなので、仕方ありませんが、よく分からない
ものにお金を払うのは誰でも嫌ですよね?


この賃貸保証委託契約って、賃貸保証会社って何なんでしょうか?

賃貸保証会社の仕事は、契約をした入居者さんが何かしらの事情で家賃が遅れて
しまった場合に、入居者さんに替わって、オーナーさんに家賃を立て替えることを仕事
としています。

もちろん、あくまでも立て替えなので、入居者さんは賃貸保証会社へ後日、家賃を払わ
なければなりません。しかも手数料を上乗せして。

この契約があることで、オーナーさんは定期的に確実に家賃を受け取れるメリットが
あります。また管理会社は、家賃滞納督促という仕事が軽減されるメリットがあります。

何か貸し手の都合だけで、部屋を借りるのに保証委託料という余計な費用が増えて
イヤな感じですね?


そもそもなぜ、この賃貸保証という仕組みがいつから増えたかというと、2008年に
「リーマンショック」という世界的な金融危機がありました。それを機に大企業でも倒産
してしまう世の中になり、先行きが不透明な時代になりました。

賃貸借という取引は、将来にわたって繰り返し行われますので、今は大丈夫でも将来
は誰にも分かりませんよね?

ましてや、時代自体が先行き不透明なので、家賃滞納リスクが減る、安定的に家賃が
入るという大きいメリットがオーナーに受け、賃貸保証委託契約が世の中に受け入れ
られるようになりました。

時代が時代なので、仕方ないのでしょうか?
でも、実は借り手の側にもメリットがあるんです。


敷金不要の時代に!


年々、敷金不要!で募集されている物件が増えていますよね?
そもそも、敷金というのは、家賃の担保です。将来、入居者さんが家賃が遅れて
しまった時の為の担保として、オーナーさんが預かるものです。

そうです。賃貸保証会社の役割と同じですね。なので、以前は敷金を家賃の3ヶ月分
を預けるのが当たり前だったのが、賃貸保証会社の登場によって、必要なくなって
きたんです。

そうすると、借り手さんからすると、3か月分が0円になって、保証委託料を半月分
支払うので、差し引き2.5ヶ月分が浮くようになりました。

トータルでは、借りるときに支払う契約金がかなり安くなったんです!そして、時代背景
にあった派遣・契約社員の増加による貯蓄率の低下と合致して、借り手側にも受けい
れられる結果となり、急速に普及したんです。

そういう意味では、賃貸保証会社の存在は貸し手と借り手の両方にメリットのある時代
に即したシステムといえると思います。

ただ、敷金には原状回復費用の担保という面がありますので、敷金0円だと退去した
場合に、掛かる費用を支払わなければなりませんので、注意をしないといけないですね。

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