2016年8月25日木曜日

賃貸マンションの口コミサイト「マンションノート」を知ってますか?




『マンションノート』というサイトを知っていますか?
以前、賃貸マンションの入居者さんのレビューについての記事を書きましたが、実はマンションの口コミサイトは存在してます。





過去の記事はこちら、

『お部屋探しのお客さんがネット検索で「なくて不便だった情報」とは?』



書き込みは既に100万件を達成しており、今後も益々増えていくのではないかと期待してるサイトです。
食べログやアマゾンなどと同じようにユーザーの評価が星の数で目に見えます。
また、建物や周辺環境など、さまざまなカテゴリーの口コミを見ることができます。



管理会社の人からすれば恐ろしいような、嬉しいような・・・




口コミの最も重要な点は『信頼性』です。
住宅という最も日常に関わるものだけに、もし悪意のある書き込みによって風評被害が発生したら、オーナーは経営に直接的な影響を受けます。





その『信頼性』を守る為に、このサイトはどんな仕組みになっているのでしょうか?






中立的な口コミ投稿ルール・・「良い点」と「気になる点」をセットで投稿する仕組み
事務局による口コミ審査・・事務局で目視で口コミを審査し、承認された投稿のみ掲載
ユーザー評価×システム評価・・両方の評価を掛け合わせて評価し、偏りを減らす仕組み
善意の投稿サイクル・・「誰かの役に立つような口コミ」という善意が生まれる仕組み





キャッチコピーを「マンション選びに助け合いの輪を・・・」としているだけに、口コミの信頼性には充分注意をして運営しているようです。また、サイトの中の不動産業者向けメッセージの中に大変共感できる内容がありましたので、紹介させてください。





”マンションノートは、多くの個人の方々の善意の書き込み及び評価で成り立っているサイトです。
また、そのサービスの基本思想として、「完璧なマンションは存在しない。一方、すべてのマンションは何らか魅力を持っている」という考えを持っています。
どのマンションも良いところも気になるところもある、それが真実なのではないかと考えております。”





不動産は、全て1点ものです。同じマンションでも階が違えば、値段も違うし、部屋からの景色も日当たりのよさも異なります。更に、そこに住む入居者さんの属性・価値観・生活スタイルも全て異なります。なので、誰もが100点を付ける完璧なマンションは存在しないし、必ず誰かのニーズにあった魅力があるのだと思います。





口コミサイトが様々な業種で増えているのは、ユーザーが数多くの商品の中で自分の価値観やライフスタイルにあったものを探す為には、メーカーやサービス提供者からの一方的な情報だけでは足りないと思っているからだと思います。





不動産業界は、不動産情報を商品として、その情報を囲い込むことによって成り立ってきた一面があります。このサイトは2013年の立ち上げです。わずか、3年で100万件の口コミが投稿されています。もう、情報の囲い込みはできないですし、さらに一方通行の広告ではビジネスが成り立たなくなってくるのではないでしょうか?





過激な発言ですが、元ライブドアの堀江孝文氏がこんなことを言っています。
「不動産の仲介手数料は、ITリテラシーのない人が支払うものだ。」
※ITリテラシー:情報を自己の目的に適合するように使用できる能力のこと





ネットで物件を比較検討して、口コミを確認して借りたいと思う物件を決める。そして、不動産業者に問い合わせて、部屋を確認して契約する。不動産仲介業者の仕事は鍵を開けて、契約書をつくっただけ。(ユーザーから見た場合です)





残念ながら、この業界にいる人間の1人として、こんな風にはならないとは断言できません。
これから、この口コミサイトがどのくらい認知されていって、不動産業界にどんな影響力をもたらすようになるか、少し怖くもありとても楽しみです。